早朝。
曇り空だけど、やけに空が軽い。
今、一枚、絵を描いてる。
底抜けに楽しいやつを。
描いて貼っつけては、壊して重ねていくタイプだから、一個の感情をのせて筆を動かすのは難しい。
感情ってやつはころころ変わる。
少し負のベクトルに向かっただけで、途端、筆は進まなくなる。
深い部分ってのは、明るい感情にしても、晒される事に何とも脆い。
結果、画面は壊れる。
多分、 経験から絵を描いてちゃ、いいもんは出来ないんだろうな。
いや、いいもんはできても響かないんだろうな。
過去の経験からしかものを言わない人間がつまらないように。
今の自分があるのは過去があるからだけど、それはちっぽけな自分の世界でしかないわけで。
先を見ないと何も始まらない。
つまらんもん描いてる暇はねぇって。
支持体が何になろうと、その辺忘れないで描き続けていこう。
キャンバスに描く絵はこれが最後でも、いい。
アルコールを一滴も摂らなかった夜はいつ以来だろか。
酔いも酔い覚めも無く見る空はなんか、素で、平ら。