今年はヒラメによく会う年。
昨年は釣りをしてもなかなか釣れなかったヒラメですが、今年は接岸している数が多いのか、よく釣れる印象。
良いサイズのヒラメが釣れたら持ち帰って食べているのですが、刺身を中心に食べていたら贅沢なことに若干飽き気味に。
そんな中で釣れたのが、良型のヒラメとマゴチ。
どんな調理をしようかと考えている時に思いついたのが、ラーメン。
釣ってきたヒラメとマゴチでラーメンのスープ作り
鹿島灘サーフで釣れた70cmオーバーのヒラメと55cmオーバーのマゴチ。
良型のヒラメとマゴチを持ち帰ったわけですが、何にして食べるかを決めかねたまま捌きます。
ヒラメは75cmほどあったのでまな板に収まらず。
身を切り分けていると、どんどんと溜まっていくアラの量を見て、一気に出汁を取ろうかと思い始めます。
いつもはアラは都度出汁をとってあら汁なんかにするのですが、今回は量が多いのでまとめて出汁を取ることに。
以前、ハゼの焼き干しでスープを作ってラーメンにしたことがあったのを思い出し、今回の出汁でもラーメンを作ってみようと思い立ったのでした。
ヒラメとマゴチのアラを煮込んで出汁を取ってスープに
切り分けた身は別の料理にすることにして、アラを煮込むことに。
サイズも良かったので、アラだけでなかなかの量。
我が家にある一番大きい鍋でギリギリの感じです。
アラには塩を振って余分な水分を抜き、その後熱湯をかけて臭みをとっておきます。
鍋に水をいれ、昆布を追加して火にかけます。
沸騰する前に昆布は取り出し、アラを投入。生姜のスライスとネギの青い部分、酒を追加して煮込んでいきます。
しっかりと煮込んでいくと、頭なんかもホロホロと崩れるように。
ヒラメもマゴチも良い出汁が出るので、どんなスープになるのか楽しみです。
出汁がでたらスープを濾してアラを取り除きます。
ほんのりと黄金がかったような上品な香りのするスープ。しっかりと冷ましてから、冷蔵庫へ。
翌日、冷蔵庫から出してみるとゼラチン質が固まってゼリーのような状態に。
ヒラメやマゴチを煮付けにして冷ますと煮汁が煮こごりになるのと一緒ですね。
このスープを使って、ラーメン作り。
ヒラメとマゴチのスープでラーメン
具材や麺は市販のものを使うので、香味油だけ作ります。
米油とごま油をブレンドしたものを熱して、ニンニク・生姜を素揚げにして香りを油に移します。
今回は試しに庭から山椒の葉を取ってきて投入。ほんのり山椒が香る香味油に。
味付けはシンプルに塩だけ。どんぶりに塩と香味油をいれ、沸騰させておいたスープを注ぎます。
麺と具材を盛り付けたら完成!
ヒラメとマゴチのアラの出汁スープで作ったラーメン。
麺と具材は市販のもの。スープを楽しむために作ってみました。
まずはスープから……。
感じられるのはヒラメとマゴチの上品な旨み。完飲必至の塩スープの誕生です。
強い味ではないのですが、ジワジワと旨みが口に広がる感じ。
コラーゲンたっぷりで口当たりが良くて旨い。
麺とのコラボはどうかな?と食べてみると、コラーゲンが麺をまとうことでの効果か、麺にしっかりとスープが絡みます。こりゃ旨い。
想像以上にクォリティの高いラーメンとなりました。
ヒラメもマゴチもアラから良い出汁がとれるのでいつもおいしく食べてはいるのですが、ラーメンにしたのは初めて。
出汁を使っての料理は色々試していますが、ラーメンも釣り飯のレパートリーにいれて良さそうです。