沼名前神社|山麓に位置し鞆の浦の町を見渡せる古き神社【広島福山旅】

旅行記

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妻と訪れた鞆の浦。
広島県福山市にある古き良き雰囲気の残る港町です。

昔ながらの町家も残る町の中を散策していると、遠くに鳥居を発見。
この広島旅では色々と神社仏閣を巡ってきた我々。鞆の浦ではまだ神社を参拝していなかったので、その鳥居のある神社へと立ち寄ってみることに。

その神社は、沼名前神社(ぬなくまじんじゃ)。
鞆祇園宮(ともぎおんぐう)とも称される沼名前神社。今から千八百数十年前、神功皇后がこの地に社の無いことを知り、斎場を設け、海路の安全を祈ったことが沼名前神社の始まりだそうです。

沼名前神社は高台にあるので、境内から眺める島が浮かぶ海も見える風景は見事。

また、国指定重要文化財ともなっている豊臣秀吉遺愛の能舞台があったりと見所も。
厳かというよりも、この土地ならではの穏やかな雰囲気が感じられる神社です。

鞆祇園宮(ともぎおんぐう)とも称される沼名前神社(ぬなくまじんじゃ)

妻と2人での広島旅。
三原市を巡った後は、福山市にある鞆の浦へ。

町に着いてから町内を散策し続けて疲れた身体を、「御舟宿いろは」でのコーヒー・デザートで癒した前回。
元気チャージできたので、鞆の浦散策再開です。

歩いてしばらくすると、離れたところに鳥居が……。
気付けば長い参道の上におりました。

山の麓に神社が見えるので、参拝させてもらうことに。
こちらの神社、鞆祇園宮(ともぎおんぐう)とも称される沼名前神社(ぬなくまじんじゃ)です。

沼名前神社にある国指定重要文化財「豊臣秀吉遺愛の能舞台」

石鳥居まで歩き、一礼して中へ。
この鳥居、鳥衾形鳥居と言われるものだそうで、寛永二年(1625)に水野勝重が長男勝貞誕生にあたり、その息災延命のため寄進したものとのことです。広島県指定重要文化財。

参道は山側へと向かっています。奥へと進みます。

鳥居を抜けて進んでいくと現れるのが随身門。
さて、この門を超えて右手へと行くと、この神社の見所である文化財があります。

豊臣秀吉遺愛の能舞台。国指定重要文化財です。
この能舞台は元々は京都伏見城内にあったもの。元和六年に伏見城が解体される際に、福山城主水野日向守勝成が徳川二代将軍秀忠から拝領、のちに沼名前神社に寄進されたものだそうです。

組立式能舞台として日本唯一のものという、貴重なものです。

沼名前神社社殿へ……境内から眺める景色が美しい

参道へと戻り、長い階段を登りさらに神社の建物がある方へ。

手水舎でお清めして参拝へ。

こちらが沼名前神社社殿。
新しい社殿ですが、外観は立派です。

二礼二拍手一礼して参拝。
内部は荘厳な雰囲気が感じられますね。

今から千八百数十年前、神功皇后がこの地に社の無いことを知り、斎場を設け、海路の安全を祈ったことが沼名前神社の始まり。
歴史ある神社です。

沼名前神社は高台にあるので、境内から眺める風景は見事。
目の前に見えるのは仙酔島ですかね。海と鞆の浦の町が同時に眺められるのが素晴らしい。

社殿より奥には社が並んでいます。
社殿内部は厳かな雰囲気を感じましたが、この土地ならではの穏やかな雰囲気が境内では感じられます。

社殿裏にある祇園の幸水

境内を大方巡ったところで境内図を見てみると、社殿の裏に「祇園の幸水」という水が流れているよう。
夫婦揃ってこういった湧水などの天然水が好き。水道水とはエネルギーが違うようで元気が出るんですよね。

社殿横の階段から社殿裏へと向かいます。

こちらが「祇園の幸水」。自然の山水とのことです。
少し口に含んでみると、これがおいしい。妻が新潟の田舎出身なのですが、妻の実家近くで湧く湧水と似ている味でした。

最後に、妻が御朱印いただき、神社を後に。

今回の広島旅では、いくつかの神社仏閣を巡ってきました。
どちらの神社仏閣も厳かな雰囲気がありつつも、開けた優しい空気も感じられるようでした。

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