アメリカニューヨークでのグループ展と美術館と博物館【旅行記後編】

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作品ではなくアーティストの将来性にベットする金持ちに作品を買ってもらうより、作品を気に入って連れて行ってくれる人に買ってもらうほうが、たとえ安くしか売れなくとも嬉しかった。

数年前、僕は参加するグループ展のオープニングパーティーに出席するのに合わせ、アメリカニューヨークに訪れていた。

前回はNYマンハッタンの街を歩き回ったことについて綴ったが、今回は旅の目的だった展示と、美術館や博物館巡りについて綴る。

芸術を楽しむには最適なニューヨーク

ニューヨークには美術館や博物館が充実しており、その規模も大きいものが多い。
純粋に芸術を楽しむには良い場所だ。

また、ギャラリーが集まる地域もある。
その中でもチェルシー(Chelsea)はさまざまなギャラリーが集まるアートの発信地となっている。

そのチェルシーにあるギャラリーで参加するグループ展のオープニングパーティーが催されるため、地下鉄を使ってチェルシーに向かった。

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どこの国も地下鉄の匂いは独特だ。

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チェルシーはマンハッタンの中でも比較的雰囲気はのんびりしているように感じる。

グループ展のオープニングパーティーへ

オープニングパーティーが始まる1時間ほど前にギャラリーに着いたが、すでに多くの人で賑わっていた。
ギャラリーのスタッフにあいさつをして、パーティーが始まるまでの間に別のギャラリーをまわることにした。

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ギャラリーのある地域は観光地にもなっていて、各国のツーリストがギャラリーを巡っていた。
向かいに、見覚えのある『』が見えるのに気付いた。

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あぁやっぱり、草間柄。
苦手だ。

目の前のギャラリーでは草間彌生の個展が催されていた。
ギャラリーと言ってもこじんまりとした美術館並みのスペースがあったりする。

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一通りギャラリーを巡ったあと、グループ展がおこなわれているギャラリーに戻り、酒を片手にギャラリー内をまわることにした。
とりあえず自分の作品のところへ。

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ありがたいことではあるのだが、僕の作品があるブースは人が集まっていたので、ほとんど中には入らなかった。

訪れる人の様子は様々だった。

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高価であろう毛皮のコートを着て現れ、コートを預けるといかにも気品高そうな感じでギャラリー内をまわっている人もいれば、スタイリッシュでNYのおしゃれさんな風の人だったり、見た目からしてアーティストな人もいた。

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時々自分の作品のところに様子を見に行くと、作品について熱く語り合う姿が度々見られた。

出展者でアジア人は僕だけだったので、作品を見た人が声を掛けてくれた。

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作品について熱く語ってくれる人もいて、陽気に時間を過ごせた。

しかし、残念だったのは、金持ちであろう人たち、つまり僕にとって『客』になりうる人たちが聞いてくる言葉だった。

「これまで展示した中で一番大きなイベントは何か」
「今後もアート制作は続けていくのか」
など、作品ではなく僕自身への質問が多かったのだ。

あくまでビジネスなので、その作品のブランドにあたるアーティストの情報は購入にあたっての要素になりうるものだ。
しかし、作品の良さではなく株のような感覚で投資する人に、作品を持って行かれるのはいかがなものか。
金が入るとはいえ、だ。

このときは作品の購入も決まり、ビジネスとしては僕にとっては成功と言えるのかもしれない。
しかし、僕の頭にはベルリンのアートマーケットで作品を買ってくれた小学生の顔が思い浮かんでいた。

この展示を最後に、僕はギャラリーでの展示をしていない。

僕にとって、アートは『人が決めた良さ』をただ受け入れるものではなく、見る人が自分で良さを見つけるものだ。

地位ある人や作品収集家が持っているからといって、良い作品であるとは限らない。
しかし、見る側が作品の価値基準にする可能性は十分ありうる。
そして、それを知っているために、ギャラリーは富裕層に売り込むのだ。

ビジネスとして捉えるのであれば当たり前のことであると言われるかもしれないが、その流れに乗ることは僕にはできなかった。

諸々悩んだが、良い経験になった。

早めにパーティーから抜け出し、参加していた別のグループ展へ行くことにした。
マンハッタンから電車で30分ほどの静かな街。

暗闇の中を歩き、やっとギャラリーに着くと人が多く訪れていて驚いた。

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闇から明へ。
異次元感が半端ない。

コンセプトが面白く、各アーティストが同じサイズのキャンバス5点の作品を展示していた。
計500点以上の作品数、だったと思う。

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作品のクォリティは様々だったが、展示として純粋に面白かった。
訪れている人もアート好きが多く、空気感も素晴らしくパワーが感じられる。

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めまぐるしいほどの作品群と、アート談義に熱心な人の群れ。

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素晴らしかった。

NYに行ったら美術館と博物館を巡るべきだ

ニューヨークでは街を歩き回る他に、美術館や博物館を巡った。

メトロポリタン美術館

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ロンドンの大英博物館やパリのルーヴル美術館と並び、世界三大美術館のひとつに数えられる美術館。
コレクションは300万点以上で、ものすごく巨大な美術館である。

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当然ながら有名作品も多く、見応え十分だ。

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藤田嗣治の自画像。

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名前の直し方が雑だったりするのが面白い。

グッゲンハイム美術館

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かたつむりのような外観が特徴的な美術館。

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フランク・ロイド・ライト設計のこの美術館は、内部も渦を巻いていて面白い。

メトロポリタン美術館などに比べるとずっと規模は小さいが、ピカソやカディンスキー、シャガール、マネ、ミロなどの巨匠たちの作品が展示されている。

MOMA 近代美術館

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個人的にはNYで一番好きな美術館である。

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庭もあり、開放的な作りが素晴らしい。

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展示品は、ゴッホやピカソなどのヨーロッパモダンの巨匠から、アンディ・ウォーホール、ジャクソン・ポロックなどのアメリカンアートまで充実している。

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建物の設計は、谷口吉生によるものらしい。

アメリカ自然史博物館

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映画『ナイト・ミュージアム』の舞台になった博物館。

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ここも規模が大きいが、興味深い展示ばかりで楽しめる。

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まとめ

オープニングパーティーをメインに据えた4日間のNY滞在はこのように過ぎていった。

色々な気持ちの変化もあり、貴重な時間となった。

 

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筆者について

筆者について


1982年、東京下町生まれ。
高校卒業後、アメリカへ留学。その後、「アートが根付いた国では絵だけで食えるのか」を確認するため、ドイツベルリンにてアート活動をおこなう。

日本に戻ってからは、コーディング・オーサリング・プログラミングなんかを経て、ウェブディレクターを肩書きにしておりました。現在は独立し、ブログやサイトの運用を軸に、ウェブサイトの企画提案からデザイン・構築まで手広く活動しております。何でも屋です。

isLog〜イズログ〜では『日々生きること自体が旅』をモットーに、日々の旅を中心に綴っています。

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