祖父の「情報を取り込んでいる」姿を見て自分の姿勢を正そうと思った

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おじいさま。
小さい頃から一緒に住んでいたこともあり、僕にとって父親のような存在。
実家が近いこともあって祖父とは時々は会うのですが、近くとも別の場所に住むようになり、若干足が遠のいていました。

そんな中、今回祖父と一緒に旅行に行って長い時間を共に過ごすことで、気付かされることが多くて、ですね。
その中でも特に、祖父が「情報を取り込んでいる」姿が印象的でした。
体験と知識をひも付けている、そんな印象。

祖父と過ごして、祖父の振る舞いを見て、学んだこと

僕の祖父は80代半ばで、歳のわりに元気でしっかりしているほうだと思います。
それでもやっぱり、記憶力は弱ってきております。

何かを記憶することや素早い判断は、当然僕のほうができます。
だけども、何かを尋ねたときの返答の仕方、思い出そうとしているときの紐解き方、見聞きして情報を取り入れようとする時の姿勢を見ていると、改めて学ぶべき点が多々ありました。

「情報を取り込む」ということ

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年齢もあって足腰がだいぶ弱ってきた祖父。
一歩一歩、ゆっくりと踏みしめて歩くようになりました。
その姿と、情報を取り込もうとしているときの姿が、重なります。

旅先でよく見たのは、建築物の由来などの文章を必ず読む、祖父の姿でした。
目を細めてじっくりと、腰の後ろに手を組んで。
読みながら、ひとつひとつインプットしているような。

「情報を取り込んでいる」姿。

僕はといえば、さらっとは読みつつも、頭にいれようとしてはいなかったように思います。
「気になったらあとでググればいいだろ」くらいのスタンスだったのかも、と。
職業柄、ググって知った体験していない知識であっても、あたかも自分の体験であるかのように振舞って相手を納得させていく術を身につけてきてしまっております。
そしてその姿勢は、必要なスキルだったりします。多分。

祖父を見ていて気付きました。
彼の知識は基本、体験に紐付いている、と。
その場所で、その場所の由来を読んでいるから、体験と知識が紐付いていく、ような。
情報の『匂いの濃さ』みたいなものが僕とは違うな、と感じたのでした。

だから、似たような体験をした場合の比較がしやすく、優劣をつける方法が実に見事だったり。
自分で体験したことをしっかりと言葉にできて、人から得た情報を価値ある情報として取り入れられるのではないかな、と思うのです。

かたや僕は「情報麻酔に痺れちゃっている」感じ。
ネットなどからの大量の情報を見ても何も感じなくなっていたり、周りからの情報を薄いものとして扱ったりしてしまったり、と。実に厄介。

祖父はスマホもPCも使えないので、TVなんかはありつつも、一番の情報源は自らの体験。
祖父が情報を取りこんでいる姿を見て、自分自身の情報の扱い方を見直そうと思いました。ちゃんとしなきゃ。

まとめ

旅行なんかに一緒に行けば面倒見ているのは僕なのかもしれないですが、結局のところ、祖父からは学んでばかり。
出来るだけ色々なことを祖父に聞いてみよう。
僕が知っていることだとしても、聞いてみるとなにか濃度が違うのです。

今回祖父とともに長い時間を過ごせたことで自分自身の姿勢を見直すきっかけになりました。
もっとしっかり情報を取り込んでいこう。うん。

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コメント

  1. kame710 より:

    こんにちわ。
    書いておられることが痛いほど伝わってきました。
    お祖父さんをそんなふうにみるishikawaさんの感性にまず驚きました。というよりか、ステキだなあとうらやましくなりました。
    お祖父さんのお姿、姿勢から学ぼうとする真摯さ。すばらしいです。
    ことあるごとに自分を見つめ、自分の立ち位置を確かめる(いまの自分はブレていないか?)。
    お祖父さん、心底思っておられますよ「わしはこんな孫をもって幸せ…」と。

  2. islog より:

    id:kame710 さん
    いえいえ、もったいないお言葉です。
    僕が普段から何も考えずにぼーっとしているので、祖父を見て考えさせられただけでございます。
    自分の立ち位置を確かめるのは大事だと実感しております。
    カメキチさんのブログでもいつもその感覚をいただいております。
    ありがとうございます。

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