秋晴れの中、茨城県笠間市へ。
目的地は石切山脈。
迫力のある切り立った岩肌と湧き水や雨水によってできた湖が織りなす景観が魅力の日本最大級の採石場。
石切山脈を訪れた後は、笠間稲荷神社の境内を色とりどりの菊で彩る伝統行事「笠間の菊まつり」へ。
妻と2人、秋の日差しの中で心地良く、笠間市で楽しく過ごした日。
石切山脈 — 日本最大級の採石
まず向かったのは石切山脈。
茨城県笠間市稲田4260-1に観光入場口があります。
駐車場に車を停めるとすぐ近くに入場口があるので、入場料の300円を支払って中へ。
山脈ということで、山登り的なちょっとした冒険を求めていたのですが……。
入場口を入ったらすぐ目の前が目的地でした(笑)

秋晴れにも後押しされてこの絶景!
こは「稲田石」と呼ばれる白みがかった花崗岩の産地で、明治期から現代に至るまで採石が続いてきた場所。
これは確かにフォトジェニック。ダイナミックで写真を撮りたくなります。

見どころは崖と湖のコントラスト。
採掘の工程で残った垂直の切り口や段々の断面が斜光で陰影がよく出て、光の角度によって表情を変えます。
湖面は採石跡に溜まった水がエメラルドのような深い青緑色に見え、白い崖と湖のコントラストがとても綺麗。
景観には満足だったのですが、残念だったのはこれでほぼここでやることは終わりということ。

先ほどの正面から捉えられるポイントが第一展示場。
そこから少し歩いたところに崖に少し近づける第二展示場がありますが、見所はその2箇所。見るだけなら、10分もあれば終わってしまうかと。
来る前はここで時間を過ごすつもりだったのですが、早々に見終わってしまったので、予定を変えて笠間稲荷神社に行くことにしたのでした。
周りからも「これだけ?」という声が聞こえてきたのですが、我々も同じ感想。物足りないかな、という印象でした。
帰りには駐車場でこれから向かう方に「結構歩きますか?」と聞かれたりと、山脈と名がついているので歩くイメージを持っている方が多いのかな、と。
足が悪い方には観光しやすくて良いですよね。
いずれにしても、景観は実に綺麗ですし、時間がかかるところではないので、他の観光のついでに訪れるのが良いかと思います!
笠間稲荷神社「笠間の菊まつり」 — 日本最古級の菊祭りで秋を祝う
笠間稲荷神社へ。

ちょうど「笠間の菊まつり」が開催されている最中。
昨年も菊まつりを見にきたのですが、綺麗だったこともあり、今年も訪れることにしました。
今年は10月25日(土)〜11月24日(月)の期間に開催されているようです。

境内に入ると辺り一面が美しい菊に彩られています。
何度見ても綺麗!

ただ展示されているというだけでなく、趣向が凝らされているので、境内の隅々を歩いてまわりたくなるのです。

立ち菊・懸崖菊・千輪咲き・古典菊・盆栽菊などなど……、多種多様で色鮮やか。
歩いている人の表情も華やか。素敵な祭りですね。

参拝をしてさらに境内を巡ります。
笠間稲荷神社は、祐徳稲荷神社・伏見稲荷大社とともに日本三大稲荷の一つに数えられる神社。
菊以外にも見所が多く、雰囲気も素晴らしいです。

菊の美しさとその香りに癒されながらの充実した時間。

隅から隅まで歩き回り、少し足を伸ばして周囲を散歩してみることにしたのでした。
佐白山麓公園を散歩
近くに笠間日動美術館があったので観てみようかと行ってみたのですが、企画展が長渕剛さんのものだったので今回は見送り。
12年ぶりとなっていましたし、ステッカーを貼った車が結構走っていたので、ファンの方にはたまらないでしょうね。
そのまま歩いていき、佐白山麓公園へ。

笠間藩の下屋敷跡に作られた公園。
昔は鐘があり、時間を伝えていた時鐘楼など、歴史を感じられる面もあります。

公園のある佐白山は標高182m。
ハイキングコースもあり、笠間城跡などもあるそうです。
日暮れが近づいていたのでこの日はハイキングはしませんでしたが、また別日に来てみたいですね。

まだ木々が色付くには暖かかったのですが、この公園は少し標高の高いところにあるからか、イチョウが綺麗に色づいていました。
空の青とイチョウの黄色のコントラストがとても綺麗!

紅葉も美しい。
春には桜が咲くとのことなので、散歩やピクニックにぴったりの公園。
公園から笠間稲荷神社に戻り、帰りに手を合わせて帰路に着きました。
神社の前の通りのお店で、いなり寿司を買って夕飯に。
石切山脈で一日過ごすくらいの予定で行ったのですが、早めに切り上げたことで、笠間稲荷神社や佐白山麓公園にも寄れて良い1日になりました!


