本格的なエスニック料理が食べたい。
そういう気分の日が、たまにあります。
香辛料がしっかり効いていて、酸っぱくて辛い。
日本向けに整えられた味ではなく、向こうの味に近いもの。
そんな話を妻としていて、向かったのが茨城県石岡市のGINGER FARM KITCHENです。
黄緑色の建物に、緑の大きなロゴ。
この日いただいたのは、僕がランチセットGのトムヤムクン。
妻はカオ・ソーイ・ガイという、タイ北部のカレーヌードル。
あとで調べてみたら、このお店、タイのチェンマイから来たお店でした。
そういう背景を知らずに入って、しっかり本格的な味に出会えた昼になりました。
本格的なエスニックが食べたくて、石岡へ
GINGER FARM KITCHENがあるのは、茨城県石岡市東石岡4-11-29。

夏の青空に、黄緑の壁。
そこに立体的な緑の文字で「GINGER FARM KITCHEN」。
看板だけ見ると、タイ料理店というより、南国のカフェのような雰囲気です。
色の感じが明るくて、通りから見てもすぐ分かる。
お店の名前は聞いたことがありませんでしたが、この外観だけで期待が上がります。
なお、このお店については後日いろいろと分かったことがあるので、それは記事の後半にまとめます。
先に言ってしまうと、タイのチェンマイ発のお店で、日本ではここが最初の店舗とのこと。
石岡でそこに当たるとは思っていませんでした。
FROM FARM TO TABLE。明るくてカフェのような店内
扉を開けると、思っていたよりずっと明るい。

大きなガラス窓から日が入って、床までしっかり届いています。
薄い木の壁と、深い緑に塗られた腰壁。
青いファブリックの椅子に、明るい色の木のテーブル。
観葉植物があちこちに置かれていて、棚には小さな鉢や本が並びます。
壁には手描き風のイラストと「FROM FARM TO TABLE」の文字。
農園から食卓へ、ということですね。
タイ料理店にありがちな、濃い色の装飾や象の置物のような世界観ではありません。
どちらかというと、おしゃれなカフェの内装に近い。
窓の外には国道沿いの普通の景色が見えていて、そのギャップも面白い。
妻と「良い感じだね」と言いながら、席に着きます。
ランチセットは11時から15時まで
テーブルに置かれていたメニューを開きます。

まず目に入ったのが、黄色いランチセットのメニュー。
タイ語と日本語と英語が併記されていて、セットの写真がずらりと並んでいます。
11:00から15:00まで、1,200円(税込1,320円)。
セットAからGまであって、メインを選ぶ形です。
ガパオ、パネンカレー、豚肉の炒めもの、チキンのグリーンカレー。
そしてセットGが、トムヤムクン。
酸っぱ辛いのが食べたかったので、僕は迷わずセットGへ。
こういうとき、選択肢が多すぎないのはありがたい。

グランドメニューのほうも見せてもらいます。
こちらは麺料理、炒めもの、サラダなどが写真付きで並んでいて、かなりの品数。
タイ風の豚肉煮込み麺、イェンタフォー、パッタイ。
妻がここで手を止めたのが、カオ・ソーイ・ガイでした。
鶏肉入りの、タイ北部のカレーヌードル。
1,300円(税込1,400円)。
「あんまり食べられない料理だから、食べてみたい」と妻。
確かに、日本のタイ料理店でカオソーイを出す店はそこまで多くない印象です。
ということで、僕がセットGのトムヤムクン、妻がカオ・ソーイ・ガイに決定。
セットGのトムヤムクンが到着
しばらく待つと、黒いお盆にのったセットが運ばれてきました。

これは良い。
お盆の上が、しっかり埋まっています。
右奥に、青と白の絵付けの器に入ったトムヤムクン。
右手前に、目玉焼きをのせたジャスミンライス。
左奥にはお店の包み紙に置かれた春巻き、左手前にサラダ。
真ん中に透き通ったスープと、漬物、そしてスイカ。
これで1,200円。
このボリュームは、正直かなりリーズナブルだと思います。
お盆の真ん中に「GINGER FARM KITCHEN」と店名と住所が入った箸袋が置かれていて、この一枚だけでも絵になる。

トムヤムクンを近くで見ると、赤い油が浮いた濃いスープ。
エビ、マッシュルーム、レモングラス、青ねぎ、上にパクチー。
まず一口。
香辛料がたっぷりで、しっかり本格的な味です。
酸味と、レモングラスやこぶみかんの葉のような香りが立ち上がってくる。
ハーブの層が厚くて、日本のスープにはない複雑さがあります。
辛さはそこまで攻めてきません。
びりびりするような辛さではなく、香りとうま味のほうが前に出る感じ。
これは食べやすい。
辛いものが得意でない人でも、たぶん大丈夫です。
春巻きも、ご飯に目玉焼きも
セットの脇役たちも、これがなかなか良いのです。

春巻きは、揚げたてで衣がぱりっとしています。
上に白髪ねぎと芽ねぎ、そしてソースが少し。
割ると、中には野菜と鶏肉。
油っぽさがなくて、軽く食べられます。
お店のロゴが並んだ包み紙の上にのっているのも、ちょっと楽しい。

ご飯は、細長いジャスミンライス。
そこに目玉焼きがひとつ、どんとのっています。
黄身がまだとろりとしていて、崩してご飯に絡めると、それだけで一皿になる。
トムヤムクンをすくってかけると、これがまた合います。
添えられた透き通ったスープは、あっさりとした塩味。
香辛料の効いたトムヤムクンを食べたあとに挟むと、口の中がすっと落ち着きます。
サラダには黒ごまのドレッシング、漬物にはきゅうりと大根とにんじん。
最後にスイカ。
色々と食べられて嬉しいランチセットでした。
一皿のボリュームで押すのではなく、少しずつ違うものが並ぶ形なので、最後まで飽きません。
妻のカオ・ソーイ・ガイは、ご飯にかけたいスープ
妻が頼んだカオ・ソーイ・ガイも、一口もらいます。

見た目からして、まず楽しい。
オレンジ色のスープに、揚げた麺がこんもりと山になってのっています。
その手前に、大きな骨付きの鶏もも肉。
青ねぎと黒ごまが散らされています。
スープはカレー味。
ココナッツミルクのまろやかさと、スパイスの香りが一緒に来ます。
これがまた美味しい。
トムヤムクンとはまったく方向が違って、こちらは丸くてコクがある。
正直に言うと、ご飯にかけたい味です。
最後に少し残ったスープを見ながら、本気でそう思いました。
鶏肉は骨付きの大きいものが入っていて、箸を入れるとほろほろとほぐれます。
長く煮込まれているのでしょうね。
下に入っている麺は柔らかめの平打ち。
上の揚げ麺は、途中でスープに沈めると少しずつふやけて、食感が変わっていきます。
一杯の中で味と食感が動くので、最後まで面白い。
妻も満足そうでした。
これは確かに、あまり食べられない料理。
次に来たときも、どちらかがカオソーイを頼むことになりそうです。
チェンマイ発、ミシュランのビブグルマンに選ばれた店
食べ終わってから、このお店のことを調べてみました。
GINGER FARM KITCHENは、タイ・チェンマイ発のタイ料理店です。
チェンマイの雑貨・アパレルブランド「Ginger」が手がけているお店で、自社農園の有機野菜を使う「FROM FARM TO TABLE」がコンセプト。
店内の壁にあった文字は、飾りではなく、そのままお店の考え方だったわけです。
チェンマイのOne Nimman店は、2020年からミシュランガイドのビブグルマンに複数年連続で選ばれています。
タイ国内ではバンコク、チェンマイ、パタヤ、プーケット、スワンナプーム空港などに展開しているとのこと。
そして石岡のこのお店は、公式の案内によると日本で最初の店舗。
運営はGINGER FARM JAPAN株式会社で、法人の登記情報では2024年7月の設立となっています。
「海外で有名なところの日本チェーン店なのかな」と入店時に話していたのですが、当たっていました。
しかも、その1号店が茨城の石岡にある。
観光地でも都心でもない場所で、こういうお店に出会えるのが面白いところです。
2026年8月12日に確認した営業時間・駐車場・アクセス
ここからは、2026年8月12日時点で確認した情報です。
僕らが訪れた日の体験とは分けてまとめます。
- 店名:GINGER FARM KITCHEN(ジンジャーファームキッチン)
- 住所:茨城県石岡市東石岡4-11-29
- 電話:0299-57-6366
- 営業時間:11:00〜23:00
- 定休日:木曜
- ランチセット:11:00〜15:00、1,200円(税込1,320円)
- 支払い:クレジットカード、電子マネー、PayPayなどに対応
- 駐車場:あり
ランチの時間が15時までと長めなので、少し遅い昼ごはんにも使えます。
夜も23時までやっているので、使い勝手は良さそう。
営業時間や定休日は変わることがあります。
訪問前に、お店の公式SNSや最新情報を確認しておくと安心です。
アクセスは車が中心になります。
JR常磐線の石岡駅からは少し距離があるので、周辺を回るなら車があると動きやすい。
メニューは写真付きで分かりやすく、タイ語・日本語・英語が併記されています。
タイ料理に慣れていなくても、選ぶのに困ることはないと思います。
まとめ。石岡で、しっかり本格的なタイ料理を
本格的なエスニックが食べたい。
そういう気分で入って、期待どおりのものが出てきました。
香辛料のたっぷり効いたトムヤムクン。
辛すぎず、香りとうま味が前に出る味。
ボリュームのあるランチセットが1,200円というのも嬉しい。
春巻き、目玉焼きのせご飯、サラダ、スープ、漬物、スイカと、少しずつ色々食べられます。
妻のカオ・ソーイ・ガイは、まったく別方向のおいしさ。
ご飯にかけたくなるカレースープと、ほろほろの骨付き鶏。
明るくてカフェのような店内も、居心地が良かった。
石岡でこの味に出会えるのは、なかなか良いことだと思います。
次はグランドメニューのほうから、ガパオかパッタイあたりを。
妻とはもう、次に何を頼むかの話をしています。
また伺います。
石岡と茨城の食を続けて読む
石岡には、以前訪れた古民家カフェもあります。
同じ石岡市でも、こちらは古民家で野菜中心の落ち着いたランチ。タイ料理とは方向がまったく違うので、その日の気分で選べます。

本場仕込みの味という点では、小美玉のこちらも印象に残っています。

そういえば、タイ料理は以前も食べに行っていました。
こちらは新小岩の街のタイ料理店。辛くて酸っぱいものが食べたくなる周期が、どうやら僕にはあるようです。

あの香りの正体を、あとから知りたくなる
トムヤムクンの、あの香りの層はどこから来るのだろう。
食べ終わってからそれが気になって、タイ料理の本を探してみました。
見つけたのが、タイ・バンコク出身の料理家によるレシピ集。
トムヤムクンやパッタイのような定番に加えて、タイの調味料やハーブ、スパイスの説明から入る一冊です。
自分で同じ味を出せるかは別として、店で食べたものが何でできているのかを知っておくと、次に頼むときの楽しみ方が変わりそうです。