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潮来「蔵cafe 氷菓ふわり」大谷石の米蔵で食べる、ふわふわの天然氷かき氷

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生クリームとあずきをのせた蔵cafe 氷菓ふわりのあずきと黒糖塩ミルク カフェ・スイーツ
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7月。
今年は涼しい涼しいと言われながら、暑い日はやっぱり暑いのです。

そんな日に妻と2人で向かったのが、茨城県潮来市牛堀にある蔵cafe 氷菓ふわり
大谷石造りの元米蔵を改装した、かき氷のお店です。

昨年も訪れていて、あの蔵の中のひんやりとした空気をもう一度味わいたくなりました。
暑い時期にこそ、ぴったりのお店なのです。

この日いただいたのは、僕が「あずきと黒糖塩ミルク」。
妻は、その日ごとに変わる本日のかき氷から一杯。

ふわりと積み上がった天然氷、黒糖の細いライン、口の中でふっと消えていく軽さ。
写真を見返すと、あの日の温度がそのまま戻ってきます。

今年も、牛堀の大谷石の蔵へ

蔵cafe 氷菓ふわりがあるのは、茨城県潮来市牛堀8-3。
北利根川に近い、水郷潮来の穏やかな一角です。

道の脇に大きな石造りの建物が現れます。

夏の青空の下に建つ、潮来市牛堀の大谷石造りの蔵cafe 氷菓ふわり外観

これが、元は米蔵だったという大谷石の建物。
四角く積まれた石と、瓦屋根。

その前に「天然氷」と染め抜かれた紫の幟が、夏の光の中で揺れていました。
このお店は、南アルプス・八ヶ岳の蔵元八義の天然氷と、自家製シロップでかき氷を作っていると案内されています。

正面には、深い赤色の引き戸。
看板が大きく主張するわけではないのに、この佇まいだけで「良いですね」と声が出てしまう。

石の壁に照り返す日差しは強く、駐車場のアスファルトからは熱がのぼってきます。
それでも、この扉の向こうは涼しいと知っている。

昨年もここに立ったのだよなあ、と思いながら、妻と2人で戸を開けました。

蔵の中は、夏のオアシスのようです

一歩入ると、空気が変わります。

石壁と木の柱に囲まれた蔵cafe 氷菓ふわりの店内テーブル席

天井が高く、ひんやりとしている。
外の熱がすっと遠のいて、肩の力が抜けていきます。

石の壁に、木の柱と梁。
その手前に、木の天板と黒いアイアン脚のテーブルが並びます。

テーブルの上には、白と紫の紫陽花。
壁際には古い時計や器、乾いた花が飾られていて、蔵の骨格をそのまま活かした空間になっています。

新しく整えたカフェの軽さとは違う。
長いあいだ米を守ってきた建物の厚みが、そのまま涼しさになっているような感じです。

蔵cafe 氷菓ふわりの高い天井と大谷石の壁、木の梁に灯る裸電球

見上げると、大谷石の壁に木の梁が格子のように組まれていて、そこに小さな裸電球がひとつ。
オレンジ色の光が、石のざらりとした表面をやわらかく照らしています。

棚には乾かした花や松ぼっくり、白い水差し。
「FREE Wi-Fi」の木札まで、この空間の色に馴染んでいます。

暑い時期に入ると、ここは本当にオアシスのよう。
かき氷を食べる前から、もう半分くらい涼しくなってしまいました。

注文は、メニューを選んでカウンターで先に支払う形。
定番のかき氷に加えて、その日によって変わるメニューもあるので、何を選ぶか毎回悩みます。

この選ぶ時間が、すごく楽しいのです。

使われているのは、南アルプス・八ヶ岳の蔵元八義の天然氷。
冬の寒さの中でゆっくり時間をかけて凍らせた氷で、これに自家製のシロップを合わせているとのこと。

かき氷は通年で提供されていると案内されていますが、やはり夏に食べたくなる。
今日みたいな日のために来ているようなものです。

待っているあいだ、蔵の中を見回します。
天井の高さのせいか、席数のわりに窮屈さがない。

石が湿った土のような、少しひんやりとした匂いをかすかに感じます。
外の蝉の声が、厚い壁の向こうで遠くなっているのも良いですね。

あずきと黒糖塩ミルク、そして本日のかき氷

席に着いてしばらく待つと、二人分のかき氷が運ばれてきました。

テーブルに並んだ蔵cafe 氷菓ふわりのあずきと黒糖塩ミルク、妻の本日のかき氷

まず、その高さに驚きます。

脚付きのガラス器から、白い氷がこんもりと山になって盛り上がっている。
てっぺんには生クリームがくるりと絞られ、その下にたっぷりのあずき。

僕が選んだのは「あずきと黒糖塩ミルク」。
向かい側には、妻が選んだ本日のかき氷。

添えられた金色のスプーンが、白い皿の上で光っています。
写真を撮る手が、少し急ぎます。

というのも、席に案内されたときに、一番おいしい瞬間はご提供後30秒間、と書かれた案内を見ていたからです。

一番おいしい瞬間は、ご提供後30秒間

そう書いてあるのなら、写真もそこそこにして、まずは一口。

生クリームとあずきがのった蔵cafe 氷菓ふわりのあずきと黒糖塩ミルクの断面

近くで見ると、氷の削り具合がよくわかります。
薄い薄い削り氷が、羽根のように積み重なっている。

その表面を、黒糖のシロップが伝っています。

ふわふわの天然氷の側面を伝う、蔵cafe 氷菓ふわりの黒糖シロップのライン

この黒糖のラインが、なんとも綺麗。
白い氷の谷にそって、琥珀色がゆっくり降りていきます。

見ているうちにも、氷は少しずつ形を変えていく。
急がなければ。

金のスプーンですくった、あずきと生クリームと天然氷のひとさじ

ところが、これがなかなか難しいのです。

ふわふわに過ぎて、スプーンを乱暴に入れると崩れてしまう。
そうっと、大切に匙を入れる。

すくい上げた一口は、驚くほど軽い。
持ち上げた瞬間の手応えがほとんどないのです。

口に入れると、冷たさが刺さらない。
ふわっと広がって、そのまま溶けてなくなっていきます。

黒糖のコクと、塩の効いたミルクの甘み。
そこにあずきの粒と、生クリームのまろやかさが重なります。

甘いだけで終わらないのは、塩とミルクの配合が効いているからだと思います。
頭がキーンとしないのも、この氷の軽さゆえでしょうか。

30秒という案内は、大げさではありませんでした。
削りたての、いちばんふわふわした状態はあっという間に過ぎていきます。

もちろん、そのあとも十分においしい。
ただ、最初のひとさじの軽さだけは、あの瞬間にしかないのです。

食べ進めていくと、下のほうからも黒糖がじわりと出てきます。
氷そのものに雑味がないので、シロップの味がまっすぐ届く感じ。

途中で頭が痛くなることもなく、あの大きさをするすると食べてしまいました。
見た目のボリュームに反して、食べ終わったあとに重さが残らないのも天然氷ゆえでしょうか。

妻が選んだ本日のかき氷は、ココナッツミルクがアクセント

妻は、本日のかき氷の中から一杯を選びました。

白いココナッツがのった蔵cafe 氷菓ふわりの本日のかき氷

真っ白な山の上に、生クリームとあずき。
そこに、細く削られたココナッツがふわりと散らされています。

一口もらうと、ミルクの甘さのあとにココナッツの香りがすっと立ちます。
南国のような香りなのに、後味は重くない。

「こっちも良いね」と妻。
自分の黒糖塩ミルクとは、まったく別の方向のおいしさでした。

その日によって変わるメニューがあるというのは、こういう楽しみがあるからありがたい。
季節の果物を使った自家製シロップのかき氷も評判とのことなので、次に伺うときには何が並んでいるでしょうか。

妻と「次はどれにしよう」と話しながら、最後のひとさじまで。

蔵の中は静かで、スプーンが器に当たる小さな音と、抑えた話し声だけ。
外の暑さを忘れて、ゆっくりと涼んだ時間になりました。

そういえば以前、台湾の夜市でも暑さに耐えかねて具沢山のかき氷を食べたことがありました。
あのときの氷はざくざくと元気な削り方で、これはこれで夏の記憶。

同じ「かき氷」でも、こうも違うものかと思います。

2026年8月5日に確認した営業時間・駐車場・アクセス

ここからは、2026年8月5日時点で各種グルメサイトに案内されている情報です。
僕らが訪れた日の体験とは分けてまとめます。営業時間や定休日は変わることがあるため、出発前に最新情報を確認してください。

  • 店名:蔵cafe 氷菓ふわり
  • 住所:茨城県潮来市牛堀8-3
  • 電話:0299-95-7146
  • 営業時間:月〜金 11:00〜16:00/土日 10:00〜16:00(ラストオーダー15:45)
  • 定休日:水曜(不定休あり)
  • 席数:16席
  • 駐車場:あり(店舗裏の専用駐車場。満車時は北斎公園の駐車場を案内)
  • 支払い:クレジットカード、交通系電子マネー、iD、QUICPay、PayPayなどに対応

夏場は営業時間が延長されることもあり、8月は通常より遅い時間まで営業すると案内されていました。
不定休もあるお店なので、訪問前に公式のSNSで最新の営業案内を見ておくのが安心です。

注文はカウンターでの前払い制。
席数は多くないので、暑い時期の週末は待つ場合も考えておくとよさそうです。

アクセスは、車が中心になります。
JR鹿島線の潮来駅からは少し距離があるので、周辺を巡るなら車があると動きやすい。

かき氷は通年で提供されているとのことなので、真夏だけの場所ではないというのも嬉しいところです。

また妻と、暑い日の潮来へ

大谷石の蔵に入った瞬間の涼しさ。
削りたての氷の、持ち上げても重さを感じない軽さ。

黒糖のラインと、塩の効いたミルク。
妻のココナッツの香り。

暑い時期に食べるかき氷はどこでもうれしいものですが、蔵cafe 氷菓ふわりのそれは、食べたあとの余韻まで涼しいのです。

店を出ると、外の熱がまた戻ってきます。
それでも、身体の内側が一段冷えているのが分かる。

車に乗り込んで、妻と「来て良かったね」と話しながら帰りました。
昨年に続いて今年も伺えて、良い夏の一日になりました。

その日ごとに変わるメニューがあるので、次はまた違う一杯になるはず。
僕らもまた、暑くなったら伺います。

牛堀と潮来の寄り道を続けて読む

この牛堀という場所、僕にとってはもともとバス釣りで通っていたエリアでもあります。
北利根川沿いの、あの独特の広い水の景色。

釣りをしていた頃の目線でつい水面を見てしまうのですが、今はこうして妻と食事やお茶をしに来ることのほうが増えました。

すぐ近くには、以前訪れた「水辺のカフェ 北斎」もあります。先に北斎でお昼をいただいて、そのあと氷菓ふわりで涼む、という流れもかなり良さそうです。

牛堀「水辺のカフェ 北斎」のヒレカツカレーと生姜焼き定食【茨城県潮来市】
潮来市牛堀の「水辺のカフェ 北斎」で、美明豚ヒレカツカレー&生姜焼き定食をいただきました。歴史的蔵造りの店内で、シジミが染みる味噌汁、旬の栗ご飯、小鉢の優しい味わいに心温まりました。 

もう少し足をのばすなら、鹿島神宮まで車で30分ほど。
暑い時期の参拝は体力を使うので、涼しい蔵で氷をいただいてから向かうのも、悪くない順番だと思います。

鹿島神宮を参拝|要石・御手洗池・奥参道を巡る茨城の古社
茨城県鹿嶋市の鹿島神宮を参拝。大鳥居、改修後の楼門、社殿、奥参道、要石、御手洗池、鹿園の子鹿を巡り、アクセスや駐車場、参拝前の注意も補足。2026年7月の再訪記も追記しました。

茨城の古い建物を活かしたお店を、次に探す

この日いちばん心を掴まれたのは、かき氷そのものと同じくらい、大谷石の蔵という建物のほうでした。
厚い石の壁と太い梁が、そのまま夏の涼しさになっている。

茨城には、古民家や蔵を活かしたお店がまだほかにもあるようです。
次はどこへ行こうかと妻と話すとき、こういう一冊が手元にあると候補が広がります。

県内33軒の建物とお店を紹介している本で、僕が使ったのは氷菓ふわりを探すためではありませんが、蔵や古民家の空気が好きな方の次の寄り道探しには合うと思います。

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