名水百選「竜ヶ窪」新潟県津南町にある伝説が息づく幻想的な池

新潟県中魚沼郡の津南町にある竜ヶ窪(りゅうがくぼ)
津南町に行った際には必ず訪れるようにしているその池は、古くから竜神伝説が伝えられてきた神聖な場所。

毎分30トンもの水が湧いており、約1.2ヘクタールの池の水は1日で全て入れ替わるそうだ。池の近くに立ち、決して濁ることのないその澄みわたった水を眺めていると、語り継がれる伝説が実在のことではないかと思えるほどに神秘的な雰囲気を感じる。

日本名水百選にも選定されていて、津南町に訪れた際には竜ヶ窪の水を飲むのも楽しみのひとつ。
今回の小旅行でも、やはり竜ヶ窪を訪れた。その美しさを少しでも伝えられるよう、写真を多く含め、竜ヶ窪の魅力に迫ってみようと思う。

美しく幻想的な竜ヶ窪(りゅうがくぼ)へ

妻と共に、僕は津南町に小旅行に出ていた。

新潟県の津南町へ小旅行!「つまり」のとんかつでスタート

津南町は妻の故郷である。
これまでも何度か津南町には訪れているわけだが、妻に連れられて最初に足を踏み入れた時からその美しさに魅了され、津南町に訪れた際には毎回必ず行くのが竜ヶ窪だ。

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この日はあいにくの雨。町には、辺り一面に霧が立ち込めている。
伝説が息づく場所に訪れるには丁度良い雰囲気だ……そんな風に、僕は考えていた。

竜ヶ窪の竜神伝説に触れる

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龍ヶ窪の入口にある駐車場に車を停め、参道へと歩を進めていく。

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竜ヶ窪周辺は落葉樹林や広葉樹林に取り囲まれており、ブナの自然林も見られる。
一歩参道へと足を踏み入れれば、途端に木々や土の匂いが濃くなり、空気も一段と透き通っていくように感じられてくる。

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龍ヶ窪は1974年新潟県自然環境保全地域に指定されている。新潟県では少ないカワマスが生息しているなど、多数の動物が生息している生命力が強く感じられる場所だ。

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そして、竜ヶ窪には竜神伝説が古くから伝えられている。妻も幼い頃に、竜神にまつわる話を年配の方から聞いたことがあるそうだ。
竜神伝説については、下記からその内容を知ることができる。

竜神温泉・竜ヶ窪の伝説

古来よりこの地域には河川が無く、水の利用は全て一帯の湧水群に頼っていたそうだ。そのことから、村人たちはこの地を『竜ヶ窪』と名付けて大切にし、神社を立てて竜神様をお祀りした。

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毎分30トン、日に43,000トン湧き出る大量の地下水。この水が周辺地域の暮らしを昔から支えている。

池を見守る竜ヶ窪神社へ

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看板のあるところから左手に進み、まずは竜ヶ窪神社を目指す。

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その昔、村人は神社を立てて竜神様をお祀りしたと言い伝えられている。その神社は今もなお、池を見守っている。

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本堂を覗くと、中には白蛇が描かれた掛け軸がある。

妻の実家はここからそう遠くないところにあるため、幼い頃にここによく遊びに来ていたそうだ。その際、この本堂の近くで白蛇を見たと妻は言っている。不思議な場所である。

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本堂近くには水を汲める場所がある。最初に神社へお参りし、そのあとにこの水汲み場で水を飲むのが、僕にとっての竜ヶ窪を巡る手順となっている。

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神社の近くからは、木々の間から池を覗くことができる。お参りを済ませたあとは、池の近くへと向かうことにした

幻想的な雰囲気の美しき竜ヶ窪の池

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池を近くで眺められる場所は、神社とは逆方向、看板を右手に進んだほうにある。

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木片が敷かれた遊歩道を歩いていく。背の高い木々に囲まれて歩くだけでも、身が清められるように感じる。

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遊歩道の途中から、池の近くへと降りられるようになっている。池のそばで佇んでいると、本当に竜が出てくるのではないかと思えるような幻想的な雰囲気に包まれる。

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この日は霧が立ち込めていたため、なおのこと神秘的に感じた。晴れの日に見る池はもちろん綺麗だが、雨を受け止めるその姿も美しい。

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池は見る場所や光の入り方によって様々な表情を見せてくれる。透明度のある深い緑の色はとても綺麗だ。

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前述のように、約1.2ヘクタールある池の水は1日で全て入れかわるため、池は濁ることなく美しく澄みわたった水で満たされている。また、水温は通年6〜7℃と、夏のでもその水は氷水のように冷たいそうだ。

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木々の緑と池の緑の組み合わせも、なんとも美しい。
竜ヶ窪を訪れた際には、池の近くでゆっくりと時間を過ごすことをおすすめする。

池だけでなく植物にも目を向けたい

竜ヶ窪周辺は自然環境保全地域に指定されていることもあり、植物などの自然も豊かだ。

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落葉樹林や広葉樹林の雄大さを眺めるのも心地が良いが、足元に目を向けるとこれがまた面白い。キノコなどの菌類やコケ・シダが自由に生えている。

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これはおそらくスギゴケの一種。のびのびと育ったコケは小さな森のようだ。
竜ヶ窪は、池も木々も小さな植物や菌類もあるがままに生きているように感じる。強い生命力に触れることで、こちらも力がみなぎっていくようだ。

奥の竜神様のお社(やしろ)へ

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遊歩道を奥へと進んでいき、神社とは別の、もう一つのお社へと向かうことに。

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途中、このような石の小橋のような足場を通ることになる。妻の友人が、幼い頃に眼の前でここから池に落ちたそうだ。

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この場所の水深は浅いが、通年約6℃の水だ。夏場でも凍えるようだったに違いない。

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一番奥にあるのは竜神様のお社。
こちらにお参りし、竜ヶ窪巡りは終わりとする。津南町に訪れた際にはまたお邪魔させて欲しい、そう挨拶し、竜ヶ窪を後にした

まとめ

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最後になってしまったが、竜ヶ窪の水は旨い。
参道の入口から少し歩いたところと、前述の神社の近くで水を汲めるようになっている。竜ヶ窪に訪れる際はペットボトルや水筒を持っていくといいだろう。

竜ヶ窪の水はミネラルが適度に含まれた硬度が低い軟水だ。そのまま飲むのはもちろん、米を炊くのに使うとなんとも旨く炊けるのだ。妻の実家も竜ヶ窪の水をひいており、蛇口をひねって出る水が旨いので、訪れるたびにいつもうらやましくなる。

伝説が息づく幻想的な池、竜ヶ窪。
美しいその姿を眺めに、旨い水を飲みに、新潟方面に行く際には竜ヶ窪に立ち寄ってみてはいかがだろうか。


龍ヶ窪

■住所
新潟県中魚沼郡津南町大字谷内地内1925


筆者について

筆者について


1982年、東京下町生まれ。
高校卒業後、アメリカへ留学。その後、「アートが根付いた国では絵だけで食えるのか」を確認するため、ドイツベルリンにてアート活動をおこなう。

日本に戻ってからは、コーディング・オーサリング・プログラミングなんかを経て、ウェブディレクターを肩書きにしておりました。現在は独立し、ブログやサイトの運用を軸に、ウェブサイトの企画提案からデザイン・構築まで手広く活動しております。何でも屋です。

isLog〜イズログ〜では『日々生きること自体が旅』をモットーに、日々の旅を中心に綴っています。

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