リキッドライトと和楽器の融合!LIQUID LIGHT CIRCUS

8月31日に青山の「月見ル君想フ」で行われたLIQUID LIGHT CIRCUS。演奏は和楽器、映像はリキッドライティングという、あまり観ることのない組み合わせのイベント。

僕自身このイベントに行くのは初めて。
ほとんどイメージもできずに訪れたのですが、和楽器とリキッドライティングが融合し作り出される空間に身を置けば、音に興奮し踊りたくなったかと思えばカラフルで幻想的な光に包まれ浮遊感を感じたりと、視覚と聴覚に直接触れられるような音と光に包まれ終始夢中になっていたのでした。

“LIQUID LIGHT CIRCUS”第2回公演

“LIQUID LIGHT CIRCUS”に訪れたのは、イベントの出演者である友人のハラタアツシさんからリキッドライティングで出演すると聞いたのがきっかけ。

『りんご音楽祭2015』自然に囲まれながら音楽を堪能した2日間

彼が出演するイベントにはこれまでも何度か訪れており、去年のりんご音楽祭に行った理由のひとつもハラタさんの出演だったりします。

“LIQUID LIGHT CIRCUS”は、3月におこなわれた公演が好評で即座に今回の第2回公演が決定したという、和楽器での演奏とリキッドライティングでの映像の組み合わせによるイベント。

まずここで説明しておいたほうが良さそうなのがリキッドライティングですね。
リキッドライティングでは、その場で透明な器に様々な液体を混ぜ合わせたりしながら表現をおこないます。

それを上の画像のようなオーバーヘッドプロジェクタ(OHP)でスクリーンや壁にダイレクトに投影。昔の学校での授業で見かけたことのあるようなプロジェクタが使われるあまり見ることのない表現手法ですが、そこから生まれるカラフルなライブ映像はなんとも美しいものなのです。

会場は青山「月見ル君想フ」

会場は青山にある「月見ル君想フ」。

「外苑前」駅が最寄駅になっており、「表参道」駅などからも歩いていける距離にあります。

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会場は地下になっており、B2Fがステージとなっており、B1Fからステージを見下ろせるようになっています。
受付を通りB1Fに入ると、リキッドライティング用のOHPが並んでいました。今回はなんと計5台。

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ステージのあるB2Fにはバーがあり、お酒や食事を購入することができます。

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ビールを購入し、席について開演を待ちます。さてさて、どんなパフォーマンスになるのかわくわくしますね。

「AUN&HIDE」の和楽器演奏とリキッドライティングの融合

ビールを楽しみつつしばらく待っていると、ステージが暗転します。

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始まりは和太鼓。

和太鼓のリズムと胸の鼓動が重なっていくような感覚に高揚していく気分。音が、振動が、身体にダイレクトに伝わってきます。この時点で僕は裸足。地面から伝わる音も楽しみます。

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演奏はAUN&HIDE

井上公平さんと井上良平さんの双子ユニットAUN(あうん)と鳴り物師のHIDEさんが絶妙な呼吸で和楽器を奏でます

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3人揃い、スピード感あふれる和太鼓のリズムが奏でられると、それに合わせてリキッドライティングも鮮やかになっていきます。音と振動と光と色が混ざり合っていく空間。踊りたくなる。

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演奏は和太鼓・三味線・篠笛など。
個人的に和楽器が好きなのもあり演奏はたまらなく感動的で、その音に呼応するように変化していくリキッドライティングが演奏を色鮮やかに彩り相まって美しいのです。

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月のようなライティングをバックに奏でられる三味線。刻々と変化していく様子を動画でお見せできないのが残念ですが、作り出されていく幻想的な光景に見惚れるばかり。

OHPが5台並ぶ!3人のOHPアーティストが織り成すリキッドライティング

イベントは休憩を挟んで前後半に分かれていたので、後半はB1Fにあがってリキッドライティングの様子を近くで見てみることに。

今回のリキッドライティングはアーティスト3人での共演。僕自身、ハラタさん1人の表現しか見たことなかったので、3人揃うとどのような演出になるのかイベント前から興味がありました。

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写真右から、ハラタ アツシ助川貞義仙石彬人(各人の紹介は記事下部にまとめます)。
それぞれがフジロックなどのフェスやミュージシャンに限らず様々なジャンルの表現者とのコラボレートで映像を手掛け活躍しています。

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OHP上の容器を覗くとこれがまた美しい。カラーインクやオイル・水などの液体(リキッド)を使ってその場で表現されていきます。

初めて観たとき、僕はこのような表現方法があることに感動しました。というのも、以前絵を描いていた頃に、油彩や水彩のオイルや水が偶発的に織り成す美しい色や形をどうにかキャンバスに定着させようと奮闘していたことがあるのです。それを動的に、即興で表現してしまうとは。

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音や演者の動きに合わせて、液体で色を加えたり、水泡を作ったりして映像を作りあげていきます。
手元の小宇宙が展開されて光となって世界を広げていくよう。

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フィルムや型を通したりして、光を変化させたりもします。
リキッドライティングで表現しているアーティストの様子と照射された映像を交互に見比べるのも非常に面白い。

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例えばこのように、OHPの上の容器を指で叩くと…

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照射された先ではこのような映像になっています。液体の揺れが波紋になって表現されるのですね。
これは表現のほんの一部ですが、その場で作られる光や色の動きが美しいのがリキッドライティング。

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休憩時間などには子供がOHPを覗き込む姿を見かけました。他のイベントでもよく目にする光景。子供も直感的に楽しめる表現なのですよね、リキッドライティング。素敵。

刻々と表情を変えるリキッドライティングの映像

さて、休憩前の前半はハラタ アツシ・助川貞義・仙石彬人それぞれが1人ずつリキッドライティングを担当していたのですが、後半は3人での共演となりました。

OHP計5台を使ってのリキッドライティング。一部を写真で振り返ります。

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和太鼓の演奏に合わせて広がっていく色。写真に収めるとこのように抽象画のようになりますが、実際は刻々と変化しています。

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演奏が盛り上がっていくにつれて強くなる波紋。演者の興奮度がそのまま映像になって届いてくるような感覚です。

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ぱっと見で目を惹かれるのはやはりその色彩。溶け出すように動く色が混ざり合い、時には反発し合い、その一瞬だけにしか見ることのできない画面を作りあげていきます。

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このように何らかの模様が照射されることもあります。
アーティスト3人での共演ということもあり、それぞれが作りあげる映像がレイヤーとなり新しい映像が続々と生まれていきます。

その一瞬一瞬で表情が変わるリキッドライティング。
月並みな表現ですが、”綺麗”なんです。純粋に、綺麗。アーティスティックでありながら直接的に視覚に訴えかけてくるので、楽しい。おすすめです。

まとめ

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“LIQUID LIGHT CIRCUS”、音と振動と光と色の世界が広がるイベント
リキッドライティングと和楽器は想像していた以上に相性が良く、音と振動と光と色が混ざり合っていく空間はずっと身を置いていたくなるほど素晴らしいものでした。

次回も是非訪れたい。

下記に出演者の情報をまとめますので、気になった方はそれぞれのサイトからチェックしてみてください。


AUN&HIDE

和太鼓、三味線、篠笛を奏でる双子ユニットAUNと鳴物師HIDEから成る、世界的に活躍中の和楽器ユニット。

AUN&HIDE Official Web Site


ハラタ アツシ/Light Painter

OHP(オーバーヘッドプロジェクター)を使用したアナログ映像手法で、光のペイント[Light Paint]を行なう。ライブハウス、クラブ、ミュージックフェス、アートフェス、美術館、ミュージックビデオなど、様々な場所、様々なジャンルのアーティストに照射を行なうアナログ映像表現者。

AOHPA


助川貞義 (OVERHEADS)

OHPアーティスト・Photographer
94年 日本のレイブシーン草創期に実験的Party、LifeForceに参加。
オーバーヘッドプロジェクター(OHP)による、リキッドライティングに出会う。
98年 OHP・ビデオ・スライドをミックス投影し幻想的な映像空間を演出するライトショー・チームOVERHEADSを結成。
OHPを使ったアナログVjとして、ひかり祭り、フジロック、メタモルフォーゼ、サカナクション等の映像を手掛ける。

||||| OVERHEADS |||||


仙石彬人
AKITO SENGOKU [TIME PAINTING, Visual]

1983年 静岡県浜松市生まれ。京都市在住。2004年より「時間に絵を描く」をテーマに、OHPを用いたヴィジュアルによるライブパフォーマンス”TIME PAINTING”をはじめる。宇宙や空、または細胞の世界を覗きこんだような抽象的なヴィジュアルイメージは、カラーインクやオイル、水などの液体を使って即興的に作られ、投影されている。
山本精一, ナスノミツル, Fernando Kabusacki, CINEMA dub MONKS, Shing02ほか国内外のミュージシャンや、小野雅子, 鈴木ユキオのほかダンサーや舞踏家などジャンルを問わず様々な分野の表現者とコラボレートを繰り返し、流れていく夜にまぼろしのような時間を浮かびあがらせている。

AKITO SENGOKU “blog.”

AKITO SENGOKU on Vimeo


筆者について

筆者について


1982年、東京下町生まれ。
高校卒業後、アメリカへ留学。その後、「アートが根付いた国では絵だけで食えるのか」を確認するため、ドイツベルリンにてアート活動をおこなう。

日本に戻ってからは、コーディング・オーサリング・プログラミングなんかを経て、ウェブディレクターを肩書きにしておりました。現在は独立し、ブログやサイトの運用を軸に、ウェブサイトの企画提案からデザイン・構築まで手広く活動しております。何でも屋です。

isLog〜イズログ〜では『日々生きること自体が旅』をモットーに、日々の旅を中心に綴っています。

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