「雑草という名前の草はない」 セメントプランターに植えた道端の植物

道端に力強く生えている植物、雑草

幼い頃は道端に生えている雑草を「綺麗」と思うことが多かったように思うのですが、いつからか見向きもしなくなっていました。
思い出すのは、苔を採ってきて部屋の隅っこに育てようと置いておいたら、母親に捨てられていて泣いたこと。あの頃の想い。
雑草だって綺麗なのに、と。

昔から、花よりも葉っぱが好きだったように思います。
最近、コンクリートを突き破って芽を出している植物を見て、妙に感動しまして。
そのイメージをもとにセメントプランターを作り始めてみたのです。

【セメントワーク】雑草用のプランターや葉っぱ的なものを作っています

作ったプランターには雑草を植えたくてですね。

普段は気にも留めなかった雑草を生活空間に持ち込んでみたらどうかしら。
大勢の中から独立させることで、より雑草の美しさに気付くことができないかしら。

そんなことを考えながら雑草を見ていたら、見事にその魅力にはまりました。

セメントプランターに植える雑草を探そう

週末、妻と僕はよく散歩に出かけます。
この日は河川敷までやってまいりました。

散歩しつつ、気になった雑草を採取しようという算段です。

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河川敷には青々とした草葉が所狭しと生えています。
午前中に降った雨を喜んでいるようにも見えました。

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気になる植物はあるかな、と探していると、テントウムシがたくさん飛んでいます。
こんな発見も、雑草に目を向けてみる魅力のひとつ。

河川敷でいくつか気になる植物を採取したのですが、河川敷へと架かる橋に繋がる階段で、この日一番の出会いがありました。

コンクリート製の階段の端に生えた苔。
多肉のような植物。
この階段で見つけた雑草が気に入ったので、セメントプランターに植えてみることにしました。

河川敷で採取したものは通常の大きなプランターに植えて様子を観察することにします。

雑草をセメントプランターに植えて自分の空間に

自宅に戻り、セメントプランターと採取してきた植物の組み合わせを考えます。
これがまた、楽しい。
普段気にも留めなかった雑草ですが、自分の空間に持ち込むだけで急に愛でたくなる気持ちが湧いてきます。

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いくつか植えてみました。
改めて雑草の美しさに気付いた、という感覚がありましたので、写真をまじえて紹介してみたいと思います。

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ちなみに、僕はセメントをミョウバン水に漬けたり、野ざらしにすることでアルカリを中和させています。
多くの植物はアルカリ性を苦手としているようなので、もしセメントでプランターを作る方がいましたらこの工程をお忘れなく。

マンネングサの仲間

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蓋つきのコーヒー缶の型にセメントを固め、植える部分を彫って作成したプランターに、採取してきた雑草を植えたもの。
苔の間から顔を出している蓮華のような形の植物は、マンネングサの仲間だと思われます。

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マンネングサの仲間には似た種類が多く、特定ができませんでした。
引き続き、調べてみることにします。
葉の形状が美しく、多肉な感じがかわいい。
コンクリート製の階段の隅に群生しておりました。

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こちらは小さいペットボトルで型をとったセメントを、同じく彫って作成したセメントプランター。
苔を植えてみました。
コンクリートの上に広く群生していたものを採取してきました。

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最近、苔盆の本を読んだのですが、苔にもたくさん種類がありますね。
これまたおそらくですが、この苔はホソウリゴケだと思われます。
コンクリートに生えているところをよく目にすることがあるだけあり、セメントプランターにもよく合います。
気持ちの良い、ふかふかの触り心地。

ドクダミ

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シンプルな四角いプランターにドクダミを植えてみました。
古くから薬として使われており、食べたり、お茶にされたりもする植物。
そんな役に立つドクダミですが、生命力が強くどこにでも生えるので、庭に群生してしまい悩まれている方も多いようです。

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今回植えたドクダミも、我が家の庭から採ったものでございます。
地中に根茎が横にのびており、地上に見える部分を刈り取っただけではまた生えてくるのですよ。
葉を揉むと独特の臭いがするのも悩ましかったり、と。

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しかしながら、プランターにいれてじっくりと見てみると、綺麗です。
うまくいけば白い花を咲かせると思いますので、いくつか植えて育ててみようと思っています。
花とは書きましたが、あの白い花びらのような部分は葉が変化したもののようですね。

ヒメマツバボタン

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こちらも階段の隅に生えているのを見かけて、多肉?なんて思いながら採取してきた、ヒメマツバボタン(別名ケツメクサ)という植物です。
四角い型で植える部分を円柱にくり抜いたプランターを使いました。
プランターから溢れる様な姿がなんとも綺麗。

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ヒメマツバボタン(姫松葉牡丹)は茎はがよく分枝して地を這って伸びます。
多肉系の植物はセメントプランターによく合いますね。
紫色の小さな花を咲かすようなので、是非見てみたいものです。

苔3種

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苔を3種植えたいと思い、薄いセメントの長方形の板に、距離をあけて3つの穴を彫ってみました。

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以前採取していた苔と今回採取したものを植えてみます。
3種植えるつもりで作ったプランターですが、今回植えた苔の種類はおそらく2種です。

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向かって左が、ホソウリゴケにマンネングサの仲間の組み合わせ。

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中央は苔(種類不明)といろいろな植物。
近くで見ていると、ミニチュアの森のようで楽しい。

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そして右にはホソウリゴケです。

苔はじっくり鑑賞するととても綺麗ですし、セメントとも見た目の相性が良さそうなので、もっといろいろな種類を植えて鑑賞してみたいと考えています。

「雑草という草はない。どんな植物でも、みな名前があって、それぞれ自分の好きな場所で生を営んでいる。」
昭和天皇がこのような言葉を残されたとのことです。
植物だけでなく、色々なものごとに繋がる言葉。

まずは、普段見ようとしていなかったものにも意識を向けていくことから始めよう、と思った次第です。
見えなかった、見ようとしなかったものを「見てみる」ということで生まれる「気付き」から。

まとめ

他にも植えた雑草はあるのですが、調べが追いついていないのでもう少し勉強してから綴ろうと思います。
名も知らぬ植物が綺麗、という入り口から入ってはいるのですが、どうしても興味が湧くと調べてみたくなるものです。
植物専門の古本屋に行ってみたり、図書館に行ってみたりとしたのですが、雑草専門の本となるとなかなか思い通りのものが見当たらなくてですね。
調べ物ができるようにするところから、改めて始めてみようと考えております。

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ひとまずは雑草手帳という本が愛読書になりました。
マンネングサの紹介が

なかなか枯れない雑草界のターミネーター

です。面白い。

普段は気にも留めなかった雑草に目を向けることで、これまで気付かなかった美しさに触れることができたのが一番の収穫です。
プランターにいれて自分の空間に持ち込むことで、愛しくなってかわいく感じるようにもなっております。毎日様子を見るのが楽しみ。

僕が知らない雑草はごまんとあるでしょう。
まだまだいくらでも新しい美しさに触れられる。
そう思うと、なんともわくわくするのでした。

次回予告(明日になってみたら違うことが多々あります)

スタンディングデスク(仮)を試してみたらすこぶる調子がいい
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筆者について

筆者について


1982年、東京下町生まれ。
高校卒業後、アメリカへ留学。その後、「アートが根付いた国では絵だけで食えるのか」を確認するため、ドイツベルリンにてアート活動をおこなう。

日本に戻ってからは、コーディング・オーサリング・プログラミングなんかを経て、ウェブディレクターを肩書きにしておりました。現在は独立し、ブログやサイトの運用を軸に、ウェブサイトの企画提案からデザイン・構築まで手広く活動しております。何でも屋です。

isLog〜イズログ〜では『日々生きること自体が旅』をモットーに、日々の旅を中心に綴っています。

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コメント

  1. fewpoco より:

    「雑草という草はない」は良い言葉ですよね。
    自然が好きになったきっかけのひとつです。

  2. kame710 より:

    こんにちわ。
    ああ、すばらしい!
    私が草花、雑草と呼ばれる草花に目覚めたのは、小さい子どもを相手にする仕事をしていたときでした(草花ばかりでなく、虫たち、それから前にお書きになったザリガニたちも)。
    でも、このようにセメントプランターで育てることは思いもつかなかったです。
    ほんとうにステキです。

  3. islog より:

    id:fewpoco さん
    雑草に興味をもってから知ったのですが、大変感動しました。
    なにかのきっかけになるくらい強い言葉だと思います。

  4. islog より:

    id:kame710 さん
    ありがとうございます。嬉しいですっ。
    草花も虫も動物も、あらためて目を向けてみると、知らなかった(忘れてしまった、忘れようとした)ことばかりだと気付かされます。
    子供の頃に気付いていたことをなぜ忘れようとしてしまうのか。
    カメキチさんの書かれることからもいつも「気付かせて」いただいておりますが、なにごとにも目を向けることが大事だと感じております。

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